森の中をひたすらに歩き続けデュラハンを捜し求める。

 そして、岩の並ぶ広場……舞が命を落としたあの岩場へとやってきた。 

 眼の前には、変わり果てた舞の残骸……腐敗し、悪臭を放ち、多量の蛆の蠢くそれが横たわっている……。

 眼の前でアルテミスに切り裂かれ血飛沫を上げる舞の姿が今でも鮮明に蘇る。

 舞の亡きがらに手を合わせ岩場の中央へと向かって歩いて行く。

 そして、塒らとして使っていた中央に並ぶ岩を見上げていると、幾つもの悲しい別れが呼び起こされてくる。

 そんな中、突然背筋に凍り付く様な何かが走った。