デュラハン

 眼前に突然杭が降って来て、両足の間にドカッと勢い良く突き刺さる。

 「ひっ……」

 真也はガタガタと震えながら眼の前に突き刺さったそれを見詰め、這う様にしながらその場を離れて行く。

 そして、デュラハンはその姿を見詰め、笑いながら姿を消して行く。

 〈フハハハハハハハハッ〉

 光一と尚美は、真也に駆け寄り声を掛ける。

 「真也…大丈夫か!?」
 「大丈夫真也……??」

 真也は、ガタガタと震えながらも答える。

 「だ…だ……大丈夫だ……」

 その後、気を取り直して進み出したが、デュラハンは度々現れては一撃二撃の攻撃を加え姿を消して行く………。
 
 笑いながら…………。

 〈ヌハハハハッ……〉