アルテミスに気付かれない様に建造物の陰に隠れながら迂回し、徐々に近付いて行く。

 そして、アルテミスの元へ後少しと為った時突然アルテミスの姿が消えた……。

 皆が何処へ消えたのだろうか?……そう思った時、後ろから美由紀の悲鳴が聞こえて来た。

 「ギャーーーーッ」

 見ると、美由紀の左手に矢が突き刺さっており、その矢から触手が這い出して来ていた。

 仁は、慌てて矢を抜こうとしたが既に触手が根を下ろしており一向に抜ける気配は無く、仁はこのままでは美由紀の命が危ないと判断し有る決断をした。

 「美由紀……すまない……」

 ……ズバッ…………

 仁の剣が美由紀の前腕部を両断する……。

 「ギャーーーーーッ……」