そして、突然のアルテミスの奇襲攻撃に光一達の思考回路が一瞬寸断され、何も出来ずに只その場に立ち尽くしている間に悲劇は起こった。

 ……ズバッ…………

 アルテミスの第二刀目が舞を切り裂いたのだ……。

 舞の身体は、月明かりの下で肩口から下腹部へと真っ二つに両断され、切り裂かれた内部から臓器をドロリと溢れさせ、血飛沫を上げながら両側へと開く様に倒れて行く。

 光一達の眼にはその光景がスローモーションの様に刻まれ、その信じたくない光景を茫然と眺めている。

 …ドサッ……ドサッ………
 グチョッ……グチャリ……

 舞の身体は生々しい音を立て地にベチャリと横たわり、カタカタと震えている……。