ミンチの様に為った腰を見ながら、隆は殺すなら早く殺して欲しい、そう思った時。

 そこに、首の無い騎士が現れて、こう言った。

 〈首が落ちぬ限りは死ねぬ〉
 〈地獄の苦しみを味わうが良かろう〉
 〈ヌハハハハハッ……〉

 隆はそれを聞き、これから自分の身に起こる、最悪の恐怖を知りぞっとした。

 そして、隆の身体は、馬の蹄で、少しずつ潰されだした。

 ゴリッ…グシャッ………

 「ひぃーーーーっ…ギャーーーーーッ………」

 …メキョメキョッグシャ……

 隆の身体に激痛が走る。

 「も…もう殺してくれーーーーっ……お願いだぁーーーっ」

 そう叫ぶ隆を尻目に、騎士の首は不気味に微笑んでいる。

 激痛と共に、身体が徐々に踏み潰されて行く。