少年……

 少女……

 もう……

 そんな事は関係ない

 獲物が欲しい……


 私は、獲物を求めてクロロホルムを片手に暗く静まり返った街を徘徊していた。

 そして、とある路地裏で二十歳位の青年が立ち小便をしているのを見付け私は歓喜した。

 周りには誰も居ない……チャンスだ、獲物だ……。

 そして、私はハンカチにクロロホルムを染み込ませ、後ろからそっと近付き、その青年の鼻と口を覆った。

 青年は、自らのスラックスにジャバジャバと小便を掛け散らしながらも抵抗をして来たが、間もなくその力は抜け小便に濡れたアスファルトの上へ伏した。