刺激が欲しい……

刺激が……



 〈今日は、なんて退屈な日なんだろう……〉

 〈こんな日は、あれに限る〉

 そう言って、獲物を物色する様に、子供達を見詰める。

 無邪気に遊ぶ子供達……。

 そして、そこから少し離れた所に、少年が一人、ポツリと座っていた。

 小学二年生位だろうか……。

 〈良しっ、決めた!〉

 〈あの子にしよう……イヒヒッ〉

 辺りを見回し、誰も見ていない事を確認し、少年に声を掛ける。

 〈ぼくっ、ちょっと良いかなっ?〉

 〈ちょっとこっちに来てくれないかなっ?〉

 少年は、なんの疑いも無く。

 「うん、良いよ」

 そう言って付いてくる。