精神の崩壊

 映像が始まると同時に、藤田香苗の逃げ惑う姿が映し出された。

 「キヤーーーーッ」
 「助けてーーーーっ」

 全裸で、重しの付いた足枷をジャラジャラといわせながら、何も無い部屋をドタバタと逃げ回っている。

 それを、女が笑いながら追い掛け回す。

 〈ウヒヒヒヒヒッ〉
 〈ギャハハハハハーーッ〉
 〈よくも私の正春に……〉
 「嫌っ…やめてーーっ」
 〈血祭りだ…ウヒッウヒッ……〉

 ドカーーーーン……

 と言う音と共に、斧が床に食い込む。

 「キヤーーーーッ」

 悲鳴を上げて逃げ回る香苗。

 しかし、足枷のせいで早く走れない……。

 〈ウヒッ…グヘヘヘッ〉

 グシャッ……

 女は、悠々と追い付き、香苗の右手首を切り落とした。

 香苗の手が、床の上にゴトリと落ち、手首から血がピューッと噴き出す。

 「ギャーーーーッ」
 「ひぃーーーーっ」

 それを見て、手首を押さえながら悲鳴を上げる香苗。

 そこへまた斧を振り降ろす。

 〈アヒャアヒャ…ウヒャヒャ……〉

 ドシャッ……

 「ヴギャーーーーッ」

 今度は、右肘から腕が切断された。

 香苗は、切断された自分の腕が、左手でブラブラしているのを見て悲鳴を上げた。
 「ギャーーーーッ」

 それを見て、女は不気味に笑う。

 〈ウヒャヒヒヒヒッ〉