いちごの味

「私は千織のモノじゃないでしょ。
私も勝手にされたのはいやだったけど
千織が怒ることじゃ無いじゃん。」


千織がしゅんっとなった。


「ほら、手を離して?」


千織はしゅんとなりながら
阿獲羅から手を離した。


「ごめん、阿獲羅。」


「あぁ、気にしてねぇよ。」


「はい、良く出来ました!」


そう言って、私は千織の頭を
撫でた。
千織は照れている。


「俺、帰る。」


千織はそう言って、
走って行った。


「アリガトな。助かった。」


阿獲羅が言った。


私は、なぜか自分の顔が
熱くなっていくのを感じた。


「ぅ、うん・・・。」


すると、阿獲羅が私の頭を
くしゃくしゃっと撫でた。


「ッ!?何すんの!」