いちごの味

~♪~~♪♪~♪~~


パカッ


〈たまり場にいる。〉


たまり場とは、私と詩倶羅、
千織がよく集まる場所だ。
でも千織は阿獲羅も
よく連れて行っていたらしい。


「よしっ。」


私は、階段を勢い良く
降りて、母に


「ちょっとコンビニ
行ってくる!」


と言ってたまり場へ向かった。


たまり場に着くと、
千織と阿獲羅がいた。


「あ、琉柚ー!
助けてくれーν」


千織が阿獲羅に馬乗りになって
阿獲羅の胸倉をつかんでいた。


「ん?なんで琉柚がここに??」


千織は私が来たのに驚いていた。


「千織、なんで怒ってんの?」


「だって、俺の琉柚を
勝手にお姫様抱っこしたから。」


千織は、いつも私には
子どもみたいになる。