いちごの味

「ねぇ、琉柚ー??
どうしちゃったのぉ??」


詩倶羅が嬉しそうに
私に近づいてくる。


「琉柚顔赤いよー?」


「も、もぉッやめてよ!」


私は、阿獲羅に
お姫様抱っこされて、
顔が赤くなっている。


恥ずかしすぎて、阿獲羅の
顔がまともに見れない。


「琉柚さーんっっ!!!」


すると、千織が勢い良く
走ってきた。


「ン?? どうしたの、
そんなに急いで――――――って、わぁ!」


思いっきり肩をつかまれた。


「どうしたの?
じゃないぢゃん!!!
あいつに何されたんだよ!?」


「いや、何されたって言うか・・・ν」


「お姫様抱っこされてたよ♪」


詩倶羅が私の代わりに答えた。


「ッッはぁぁ!!?
お前何されてんだよ!!
無防備すぎだろ!

~~ぁあー!!!!もう
俺の琉柚をぉぉぉぉ!!!!!」


いや、お前のモノじゃないし。


「アイツ、ブッ殺す!!」


そう言って、千織は走り去っていった。