この間のように無理やり奪うようなキスじゃなくて


凛が少しでも安心出来るように


壊れものに触れるかのように


優しく


優しく……。



ペアリングも無いし、ウェディングベルなんて程遠い寺の鐘の音。


ムードもへったくれも無い。


だけど僕達らしい。

だって僕達の関係事態がきっと周りから見たら型破り。


普通なんて僕達には関係無い。


それに、凛が居るなら僕は何処に居ても幸せだから。