兎心の宝箱【短編集】


「でもそう考えると私が一番ずるかったのかもね。二人の気持ちを知っていたのは私だけなのに、知らないフリして光太君と付き合ってたんだから」

 そんな事はない。

 ハッキリしなかった私とコウが悪いんだから。

「昨日あの後ね、全部光太君から聞いたよ。酷いよね私を振る前に夏美に告白するなんてさ」

 何か言葉を返すべきだろうか? 何を言われるのか、とても怖くてまた涙が溢れてくる。