兎心の宝箱【短編集】


 部屋に戻って服を着替える。

 自然と女の子らしい服に手が伸びる。コウの前では着たことが無いような。

 今は、コウと二人になりたくないな。

 そう思いながら、冬子が十分にコウの家に着ける時間をあけてから家をでた。

 懐かしいな。

 門の前に立つと、少し来てなかっただけなのにそう思ってしまった。

 インターホンを押すと『はい』とコウの声がした。