兎心の宝箱【短編集】


「えと……。そんなに運悪いかなぁ? 今だって黒瀬君が声掛けてくれて、お昼にありつけたんだもん。すっごい運いいと思うよ。……ってうわ!」

 驚いて見ると彼女の箸の先。

 定食のレタスの上をナメクジが散歩していた。

「ほ……ほらっナメクジさんも食べたがるレタスが私の所にきたんだもん。久しぶりで少しビックリしちゃった」

 そう言って彼女がニッコリと笑う。

 気がつけば、つられるように俺は宮村と笑っていた。

「ハハハ。久しぶりって、前にもあったの?」

 宮村がつい突っ込む。

「うん。前は二週間くらい前だったかな?」

 爆笑してしまった。