「私は、アナタを倒してみせる!」 自らを鼓舞するように彼女がつぶやく。 真剣な眼差しがこちらを射抜く。 彼女がどういう理由で俺に戦いを挑むのかわからない。 だが決して憎しみや怒りなどではなく、ただ自分の持つ力の全てをぶつけて来ているのはわかる。 それに答えないわけにはいかない。 「悪いが負けるつもりが無くなった、勝たせてもらうよ」 そう言うと歩幅を広げた構えに変える。