そして遂に彼等は、装置を作り出したのだ!

「素晴らしい! 後は、この星全体の大気を変えれるように量を作らせるだけだ!」

 宇宙船マーグル号の船員達は、キャプテンマーグルを称えた。

 まさかこんなに早く、装置を作れるようになるとは、誰も思っていなかったからだ。

 それからは、早かった。瞬く間にその星全土で装置が作られた。

「いよいよこの時がやってきた! みんな! 長い航海にめげずによくやってくれた! 私達はこの星を第二の故郷とするのだ!」

 キャプテンマーグルは、高々と宣言し、宇宙船マーグル号に唯一積まれた装置のボタンを押した。