兎心の宝箱【短編集】

「僕だってさこんな仕事したくないんだよ。生態系調査なんてさ」

 前畑は、何を言ってるのだろう?

 だんだん優子の意識は、ぼんやりしてくる。

 さっきのミルクティーに何か入れられたのだろうか?

「へぇ?よくわかったね。ていうかまだ意識が残ってるんだ。報告書書き直さなくちゃ」

 前畑が優子の後ろに立つ。

 優子の首に鋭い痛みが走る。

「これで痛みは、感じなくなるからね。物質の構成成分を調べる機械がさ、小さいのしかなくてね。バラバラにしないと入らないんだ」

 ごめんね。

 前畑は軽くそう言うと、優子の足にノコギリのような物を押し当てる。