兎心の宝箱【短編集】


 うそだうそだうそだうそだウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダ……今私は喋っていない。

「嘘じゃないよ」

 逃げなければ。

 でも体中がガチガチと震えて、優子の体は動かない。

「寒かったかな? 僕にはちょうどいいけど、エアコンはつけっぱなしにしてるんだ。僕達は体温の調節があまり上手くなくてね」

 前畑の目が緑色に輝く。