兎心の宝箱【短編集】


さっきの夢では、8時30分だった。

今は、8時だ。

だとすると……。



私は、ベッドから飛び降りると机の上に置いてある筆立てからカッターナイフを取り出し、階下へ走り降りる。



「お母さん! 開けちゃだめえ!」

廊下にたどり着く。

「えっ!?」


コマ送りのようにゆっくりと振り向く母、扉は既に開かれている。