「…………………は?」







その言葉に何より驚いたのは歳三の親友であるはずの勝太だった。



たっぷりと間をあけたあと口から出てきた言葉は、何とも間の抜けたもので。

その顔はわけが分からないといわんばかりに歳三を見つめている。



唖然としている勝太をよそに、歳三は首元に手をかけたまま俯くと、やっと聞き取れるほどのか細い声でポツリポツリと言葉を紡いぎ始めた。




「…俺さ、かおと初めて会ったの四日くらい前なんだよ」


「あ、あぁ…」




歳三の弱々しい声になんとか返事をする勝太。




「ここら辺でさ、会ったんだけど……まだ四日だぜ?そんなお互いのこと喋ったわけじゃねぇし…なのに、いきなり好きとか…有りなの?

…つーか、好きってどういう感じのこと言うんだよ」