紙吹雪





「…かお」


「…は、い…」


「すっげぇ好き、かおのこと」




驚くほど素直に出た言葉。


さっきは口から心臓が飛び出るのではと思うほど緊張したその言葉も、今度はするりと口から零れて。


真っすぐに想いを乗せてこの言葉を伝えれば、目の前の馨は恥ずかしそうに視線を泳がせ顔を下に逸らした。


外された視線に少々不満を感じた歳三。

だがそんな視線とは裏腹に離れていくことのない手のひらの温もりを感じ、その不満も一気に消し飛ぶ。


小さな馨の白い手は、しっかりと歳三の襟元を掴んでいて。

その手も、ほんのり色付く頬も、お互いの気持ちが確かなことを示していた。


その事実が歳三の背中を後押しする。