突然、先程とは比べものにならないくらいの勢いで迫ってきた歳三に若干引き気味の青年。 しかし、歳三にそんな青年の表情など関係ない。 今は何より一秒でも早くここの主に会うことが重要なのだ。 会えば…何か、わかるかもしんねぇ…! 馨に繋がる手がかりならば、たとえ塵一つだったとしても見落としたくはない歳三。 それが曖昧な仮説に基づく小さな可能性だとしても、それに縋りたい。 「え、ええ。大丈夫だと…思いますよ。少しばかり待っててください」 僅かに戸惑いながらも聞こえた青年の声。