「グボァッハ!」
こうして、勝負はあっけなく終わった、山辺が倒れた時にまた誰かがブザーをならしていたがまぁそれはいいとして、
「おつかれ……」
「はっ、疲れてすらねぇよ」
「だな、」
「ははは」
ふと山辺のほうをみると、すでに起き上がり、電話でぶつぶつ話していた、別に内容は俺が知る由もないようなことだろう、と思い再び悪友の方向へ顔を向けた
「お前……もしかして手加減してたか?」
「………さぁな」
そういって軽くウインクしてから軽快な足取りでどこかに行った、若干、いや、とても虫酸がはしった
と、ここまではほんのプロローグにすぎなかった、鉄や太蔵の本当の物語はここからはじまる



