ソラと私とツインテールの記憶*



『萌香に触ってんじゃねぇよ!』


消え入るような声で、懇願する。

「放、して」
頭に血が上った彼に、萌香の声など届かない。


「放してやれ、痛がってるだろ」


雷の腕を掴み 引き剥がすと、「大丈夫か?」

萌香を引き寄せ、そっと撫でた。


「ぅん...」


やさしいなぁ、誰だろこの人。