ワイシャツ越しに背中から伝わってくる、あなたの温もり。
昔からココは、私の特等席なの。

いつまでも、いつまでも
こんな ありふれた日常が続けばいいのにな。





....でもね


大切な 貴方だからこそ、私は 手放さないといけない。
だけど ねぇ、お願い。

叶うなら

「もう少し、コノままで居させて。」

ふわふわ した彼の髪に、顔を埋める。

落ちないよう、もう一度萌香をおぶり直しゆっくりと歩き始めた。