「加奈ー帰ろうぜ」 教室の扉から加納奏が叫んだ。 そのとたん教室にいた女子が一斉にざわめき始めた。 きたな・・・ 私の彼氏の奏は、とにかくモテるんだ。 そんな奏がなんであたしなんかに告白してくれたのかは、付き合って一年たつ今でも謎なこと。