キミの香り


優、もう部屋に
いるかな?


謝らないとね…


そう思い携帯を開いた。


“今どこにいる?”

簡単に文字を打ち
送信した。


制服のポケットに
携帯を入れた瞬間、

携帯が震えてることに
気づいた。

メールを見ると

“雪菜の家にいるけど”

心臓がドキドキする。

なんで家にいるのよ?

ど、どうしよう…

ガチャっとドアが
開く音と一緒に私を
呼ぶ声が聞こえた。

「雪菜?」


『優‥ ちょっとっ
ノックぐらいしてよ!!』