「早苗。ほら、もう寝よう?明日2日酔いになっても知らないからね」
「ん~…まだ大丈夫!!この西川早苗をなめないでよね!!酒には強いんだから!!」
「どこが」
早苗を引っ張って寝室まで連れて行く。
ベッドにまでは上がりそうにないから、布団を敷いて、その上に早苗をドカっと寝かせる。
早苗の靴下を脱がせて、着ていたジャケットを脱がせ、上から毛布をかけておやすみと言った。
早苗はう~んと唸ってからすぐさま眠りについた。
「ったく」
またまた苦笑い。
「さてと……」
机の周りに散らばっているビールの缶を拾い上げて、沢山ビール缶が入った袋を取り出し、中に入れる。
机の上に乗った空のつまみの皿を流しに置いて、水につけ、机を拭く。
ふぅっと息をついて、今日までの出来事を整理してみる。

