お洒落なハート型のネックレスが気に入ったので、つけさせてもらうことにした。
「じゃあ靴は、はい。これ」
如月さんのセンスを窺わせる淡い水色の靴は、とても私の服に合っていた。
ヒールだけど、そんなに高くなくて、ちゃんと私の事も考えてくれたんだと伝わった。
その場で靴を履きかえれば、サイズもぴったり。
なんで足のサイズ分かったんだろう……。
「着替えた服と靴、貸して」
私がさっきまで来ていた服たちを如月さんに渡せば、どこにいたのかメイドの格好をした女の人が恭しく受け取った。
「今日の帰り、返すから心配しないで」
クスッと笑った彼に、小さく肯き返した。
「それと、その服。恋歌ちゃんにあげるから。前みたいに返さなくていいよ」
「え、でも……」
「俺からのプレゼントだから。1回くらい、プレゼントさせてよ」
優しい笑顔で言われてしまえば、無理に返す必要もないと感じた。
「あ…ありがとうございます…」
変に緊張した気持ちを隠すように、深く礼をした。
「それじゃ、行こうか」
紳士的なエスコートを受けて、玄関まで行けばさっきのメイドさんがバックを渡してくれた。
「ありがとうございます」
それを受け取って、外へ出ればもうロールス・ロイスが出発の準備をして待っていた。
前と同じ藤野さんが運転席に乗っていた。

