ちょっともじもじしながら視線を泳がせてたけど、上目使いに私を見上げて、口を開いた。
「あの……ずっと…西川さんの事、好き…です…」
予想通りのセリフで、やっぱりかなんて思ってる自分がいる。
「……うん」
「あ、あの、別に…付き合ってほしいとかそんなんじゃなくって……」
恥ずかしそうに耳から首まで真っ赤にした堤くんに思わずキュンとしてしまった。
「うん」
さっきよりちょっと柔らかく相槌を返す。
「ただ……僕の気持ち、知っててほしくて…」
「うん。……ありがとう」
優しくそう返すと、なんともかわいらしくパアッ笑顔を見せた。
なんか……可愛い……。
「……っ!?」
気づいたら、私は堤くんの頬にキスをしていた。

