「春瀬!!」
その日の放課後、私は春瀬にメールを入れ、昨日の場所で落ち合うことにした。
約束の5分も前に春瀬はそこにいた。
「早いね」
「お前がおせぇんだよ」
心なしか、不機嫌な声。
いや、私がそう感じるだけ?考えすぎかな?
「ね・・新聞___」
「見たよ」
私が言い終わらないうちに春瀬が言葉を被せた。
やっぱ、機嫌悪いかも-・・・。
ちょっと冷や汗を掻きながら春瀬を見つめた。
「ヤバい・・よね・・・?」
口ごもりながら聞いた私の顔はきっと引きつった笑みを浮かべているだろう。
「別にヤバくはねぇよ。でも・・・・・・」
春瀬は私から目をそらして、言い淀んだ。
「でも・・・?」
沈黙が怖くて聞き返す。
「こんな早くバレるとはな・・・」
もしかしたら、別れようとか言われるのかな?

