「どこで!?どんな風に!?どうゆう状況で!?どう___」


「ちょ、質問は一個ずつ!!…とりあえず、落ち着いて」


苦笑しながら早苗を落ち着かせて、徐々に顔の筋肉は緩み始める。


私の計画、完璧すぎる。


これほどまでに早苗を驚かす手立てはないよね。


「で、最初の質問は?」


「うーん……。じゃ、どこで?」


「映画通りのレストラン」


早苗の質問には、一個ずつ端的に答える。


「どんな状況で?」


「オーダーも全部済ませて、一息ついたとき」


あのときの状況を思い浮かべながら、私の気持ちはちょっとずつ高まる。


「……どんな風に?」


ここでちょっと間があったのは、城西さんのその言葉を聞くのに心の準備が必要だったからだろう。


「小柳さんとの別れ話から始まった。…別れた原因が、城西さんに他に好きな人ができたからなんだって」


「じゃ、それが……?」


今にも叫びそうなテンションを抑えた感じで、控えめに聞いた。


「うん。……早苗だって」


「…………。


え?」


すごい間。