自信たっぷりに言い切った城西さんを目を見開いたまま見つめる。
…すごい。
どうしてそんな自信たっぷりでいれるんだろう。
私にはとてもできないことだと思う。
相手の心に違う人がいるのに、そこに割って入ろうなんて……。
本当に自分に自信がある人にしかできないよね。
ちょっと羨ましくもなる。
「そんなことなら、全然構わない。だから、早苗ちゃんに伝えてもらっていい?」
「もちろん」
城西さんがそこまで本気なら、私が止める必要もないもの。
城西さんから、何日にどこで集合っていうことを聞いて、メモした。
早苗に忘れないで伝えなきゃ。
もちろん、小柳さんにはバレないように、ね。
「よろしくね、恋歌ちゃん」
語尾に音符をたくさんつけて、城西さんは満面の笑み。
たまには、こういうのもありだな。
4人中3人が私を好きって言ってくれてるだけでも信じられないのに、残りの1人まで私を好きだって言ってくれるわけないじゃない。
勝手に期待していた私は、ちょっと浮かれていたのかもしれない。

