如月さんと別れて、部屋に入る。


「あ……」


そういえば、この服…。


遊園地に行く前にドレスは着替えたけど、その代わりに動きやすいパンツとブラウスを貸してもらってたんだった。


これ…どうしよう。


早苗も如月さんに借りたまま帰ったはずだし。


ま、今度会ったときにでも返そうか。


そう決めると服を脱いで、きれいにたたんで紙袋に詰める。


パジャマを着てソファに転がり込む。


フーっと息をつくと、ケータイを開く。


早苗に電話をかけて見るけど、なぜだか一向に出ない。


ま、明日会うんだけどさ、学校で。


諦めて眠ることにする。


あれだけ大声を出して遊んだら疲れるって、そりゃ。


瞼がくっつきそうになりながら歯を磨いて、ベッドに倒れこむと同時に眠りに落ちた。