「さ、ご飯食べようか?お腹減ってるでしょ?」


喫茶店だから、たいしたものは食べれないけど、サンドウィッチとスパゲティを注文した。


「どこ行こうか」


スパゲティをフォークで絡め取りながら、卿渓さんが口を開いた。


サンドウィッチを頬張りかけてた私は「ふぇ?」と変な声を出してしまった。


卿渓さんはフフっと鼻を鳴らして、もう一度「どこ行こうか」と言った。


「あぁ…。どこでもいいですよ、私は。卿渓さんは?」


「うーん、俺もどこでもいいんだけどなぁ…」


なんて緩い感じ。