ぎゅうっ――― 私は尊に抱きしめられた。 ヤダ… 今、こんなことされたら… 余計にみじめだよ… 私は力いっぱい尊の胸を押した。 でも、 女の力じゃ男に敵うはずない。 全然ビクともしない。 嬉しいのと、 虚しいのが重なって 涙が溢れてくる。 「思わせぶりなことしないで!!」 やっとのことで 尊の腕の中から脱出した。 そのまま 「ただいまー」と、 リビングに入って行く。