「..都?那都ってば」 「えっなに?」 大きな心良の声で 過去から現在に戻った私 「イーヤーホーンっ返して」 ぐいぐいっと私の目の前まで 心良の手が伸びて来る 私はもう音楽の鳴っていない イヤホンを外し目の前まで伸びて来た 心良の手のひらに乗せた 「そろそろ帰ろっかなあ」 「あっ私もー」 心良と美波はそう言うと少し残ってる シェイクを一気に飲み干して 机に散らかした手帳やらポーチやらを カバンの中にしまっていく