最強乙女ちゃん







「…っおっと…大丈夫か…って優月?」



「え、遼平ー?」



「…っ…」





私がぶつかった相手は
同じ剣道部の遼平だった




…って…


「遼平、なにしてんの?」



「…」




なんか私、抱きしめられてる…?



最初はぶつかった衝撃で
受け止めてくれてただけだけど
今は完璧に背中に遼平の手が回ってる




…なぜ?



「あのー…離してくれません?」


「…」


「周りの皆さん見てますし…ね?」


「…」


「遼平くーん…柔道技かけるよ?」



あ、離れてくれた。


そんなに恐ろしいんかい、私って