緩めに立て巻きに巻かれた黒髪に
細いカチューシャをしている
頭を上げた彼女は
うっすら化粧している
目はぱっちりして睫も長い
話し方とか雰囲気から
お嬢様っぽい感じかな?
「私の顔に何かついてます?」
きょとん、という様子で
首をかしげる彼女にキュン
うー…可愛い!!
「私、寺井優月っていうの。
乃衣ちゃんは何年生?」
「私2年生です。優月さんは?」
「優月さん、なんてやめてよね~
私も2年だよ!タメだね」
「じゃあ、優月ちゃん!
宜しくお願いします」
「うん、よろしくっ」
お互い笑顔で握手を交わした
その様子をじーっと
賢悟が見ていた

