「あー、えっと…さっきちゃんと
練習しろーって怒ってごめんなさい」
「…何の話だっけ?」
「…私のせいで賢悟が練習
してないんじゃないかなって思って
理由も聞かずに怒ったこと…」
「……ああ!そういえばそんなこと言ってたね」
「……………はい?」
あれ、怒ってないの?
ウザいとか思ってないの?
「あれは俺もちゃんと
説明しなかったのがいけないし
優月のせいで練習できないとか
そんなこと全く思ってないから」
だから、気にすんなーっ
って言われましても……
「私の悩みは一体なに?」
「ぶはっ、それだけのために
ずっと待っててくれたの?
ちょっと待っててすぐ帰る準備してくるから」
もう一度、私の頭をぽんぽんすると
走って体育館の中へ消えていった

