・・・カッコいい?
ううん、違う。
キレイでカワイイ。
あんな男の子初めてみた。
あたしが一歩動いた時
ちょうど下に体育館履きの袋があった。
す、すべる…ッ!!!
「…ぇ?」
そこに助けてくれたのは
教室に入ったばっかの美少年だった。
綺麗な瞳に長い睫。
サラサラな髪には茶色が入れ混じってる
体はアタシより小さくて華奢で
身長もアタシよりずっと低い
「…だいじょうぶですか?」
「…へ!? …あッ、だ、だいじょぶで…ス…。」
イキナリ声をかけられてビックリするあたし。
声は高くていかにも女の子って感じ。
「ぁ、アリガト…ござい…マス…」
「どういたしまして。」
ニコッと王子様スマイルでこっちを向く
羨ましいくらい整った顔で笑顔を見せる。
…ちょッ、何顔赤くなってんの、アタシ!!
でも、………嬉しかった…。
…アタシはこの時にはもう
あなたに恋をしてたのかもしれない。
