「えぇ、ホントぉ!?」
そう叫んだのは…瑠那。
昨日の出来事を瑠那にそーだん…というか、ほーこく…というか。
「てゆーかぁ?大地クンといぃ、和哉クンといぃ?
杏里モッテモテじゃん??」
「はぁ!?ちょ、なにゆってんの!?」
「だってー…、うらやましーな。杏里♪」
あ…あれ?瑠那って…
「彼氏いなかったっけ…?」
「ち、ちょ、ちょッ!!」
「ふごぉっ!?」
咄嗟に口を塞がれた。
「ひひはへひはひぃーっ!!(いきができないーっ)」
私の言葉をようやく理解した瑠那はスッと手を離した。
「ぜったいソレは言っちゃダメ!」
「ふぁーい…」
怖いから口出ししないことにしよぉ…っと。
「ハヨ。」
この耳に馴染んでる声は
「か、和哉ッ!!!」
「…んだよ、…先行く。」
ポンと優しくなでられ、少しときめいてしまう私。
…な、なでるのはズルいからっ!
でも、私…。
大地も、和哉も、藤崎くんも、
気になってしょうがないの…。
これってすっごく優柔不断だよね…。
この先、どぉしたらいぃのよぉ…。
