コモレビ





もぉ、キレる。
もー、我慢デキない!!!


「あのさぁ…」

「ハイ、すとぉーっぷ。」
は?アタシの話遮ったのダレだ…


…よ?



「どーしたの?あーんり♡」

「ヒ…ッ!!」
あ、杏里って呼ぶなぁ…!!
そしてくっつくなぁ…!!!

「杏里…って?」
クラスのみんながビックリした声をあげる。





「オイ、そこのオマエ。」

「へ…?」
むけられたのはクラスの男子。

「杏里って呼び捨てで呼んでんじゃねーよ。」
そう言いながら男子の胸ぐらをつかんだ。


…えっ!!

ちょ…っ!?


「だ、大地…やめてよッ!!」
なんで…?なんでこんなコト…!!


「ひぃ…っ、た、助けてぇッ!!」
男子は悲鳴に近い声をあげている。

「ちょ、大地ッ!!」
あたしは大地の胸をドンッと押した。


「大丈夫?ケガしてない?」
あたしは男子の方にいき服をはらった。

「ぁ…、ありがとう…。」

「どういたしまして、ゴメンね。」
あたしはニコッと笑って大地にむかって言った。

「ちょっと、大地!!ケガするトコだったでしょ!!」

「そんなん知らねーよ。」
…え?なんで怒ってんの?


大地はスタスタと歩いて自分の席についた。