なんの変哲もない日常。
包見 丁(つつみ ひのと)はそんな日常を嫌っていた。

いつも通りに朝起きて、歯を磨いて、朝食を食べて。
いつも通りに通学鞄を持って家を出て、学校へと向かう。
いつも通りに朝から夕方まで授業を受けて、家路につく。
そしていつも通り夕食を食べて明日の用意をして風呂に入って、寝る。
そんなありきたりな日常が、彼は嫌いだった。

だけど、つまらないその日常にも彼が好きなものが二つある。
その一つは漫画やゲーム、アニメといった所謂「サブカルチャー」と言われているもの。
もう一つは、小学校の頃から隣に引っ越してきた幼馴染―惟野 陸(ただの ひとし)。
それらが存在していることで彼はこの日常を乗り越えていた。
だが、数ヶ月前どこぞの頭にガタが来ている老都知事による青少年なんたら法と呼ばれるものによって彼の愛するそれらが規制されようとしているのを彼は某呟きSNSにて知る。

一政治家が