二つの記憶

 

 僕の心に突き刺さった狂気が

 粉々になって宙を舞ってるよ

 指で触れてみれば ほら、

 案外どうって事ないみたい。

 だけどね、

 それは僕の心とは別の物であって

 崩れてしまえば簡単に最後まで崩れる

 「儚いね」

 なんて言葉にする余裕も無いくらい

 脆くて 残酷で けれども綺麗で―。