「……えーっとこれがこうだから…いや!違う。これは…こうか。…えっ?で、でも」 「あー!!めんどくせぇ!!」 黒板と向き合っていると後ろでそんな叫び声がした。 「大沢、放課後あけとけ。…強制補習だ」 「…はい」 あはは。 もはや笑うことしかできないわ…。 補習だって。 生まれて初めての補習なんですけど…。 しかも先生と二人っきり。 えっ。 …二人…っきりっすかーーー!!? 先生と二人きりなんて、最低最悪。 生きてきた中でこんなに憂鬱になったのは初めて。