「まじでごめんって。ほら、これやるから」 手のひらには苺味のあめ。 …また? あめで釣ろうなんて…ふざけないで! でも… 「ありがとう」 もらっといてやるか。 「それ、見えないじゃん。男、寄ってくるじゃん」 「それ?……あぁ、これね」 私は首元を指でなぞる。 「…まじ、無理なんだけど」 「は?…って、えぇっ」 カプっと噛まれてしまった首。