内緒のkissマーク★






「じゃあ…適当にあっちの校舎の二階に来て」

「あっち?って…え、先生!?」


それだけ言ってスタスタと歩いて行ってしまった。



あっちの校舎って今は誰も使ってないんじゃなかったっけ?

しかも二階は教室が荒れてて撤去寸前だとか。



そんなところになんで?
…意味不明。



「大沢ちゃん、頑張って♪」

「やだ。行きたくない」

「わがまま言わないの~」



栞はよしよしと私の頭を撫でた。
それはもう子供をあやすかのように。


このよしよしから離れたくなーい。
ずっとこうしててほしい。