あたしなりに、可愛く言ったつもりだけど…… 「わかったよ〜。 クローゼットの、一番下に入ってるから。 勝手に選んでいいよ。」 そう言って、啓飛はベッドに倒れた。 ダブルベッドだから、啓飛が大の字になって寝ても あたしが充分に寝れるくらいだった。 言われた通り、クローゼットを開けると 綺麗に整理された引き出しが並んでいた。 一番下……と。 そこには、黒やグレーのスウェットがたくさん。 一番、小さそうなヤツ… あたしはその中から、グレーに柄がかいてあるスウェットを選んだ。 .